みんなと過ごした私の補習校五年間は、私にとってかけがえのない思い出となりました。
中二の最後の授業では、たまたま物語の中に出てきた女子中学生の声「当たり前の幸せ」についてみんなで考えていました。
また、中三の皆さんとも、「エルサルバトルの少女ヘスース」に出てきた内戦を通して、自分たちの恵まれた環境について考えたことがありました。
今、まさにあの時の授業を思い出し色々考えてくれているかなと思います。
「ピンチはチャンス」
この時期、家族との時間を見直し、みんなには有意義な時間を過ごしてほしいと思います。
また、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。 中学2,3年 国語専任 益宮 純子
未来に向かって 三浦愛理
「明日から補習校だよ!」ある日突然、母は私に元気よくこう言いました。私は首を傾げ、頭 の上にはてなマークを浮かべながら、「補習校って何?」と聞き返しました。すると母はこう 答えたのです。「日本語でお勉強するところだよ。」と。「勉強」という大嫌いな言葉が頭の 中でこだまし始めるのと同時に、私の目には見る見るうちに涙が溜まっていきました。駄々を こね、涙と鼻水で顔をぐじゃぐじゃにして泣き叫ぶ私は、このとき「絶対に補習校にはいかな い」と心に誓いました。 けれどもそんな誓いもすぐに破られ、翌日、私はクラスメイトと共に肩を並べ、ガチガチな笑 顔で入学式に出席していたのです。 あれから九年間、沢山の失敗と成功を繰り返しながら、私達はやっとここまで辿り着くことが できました。 今までの道のりは決して平らな道でも、真っ直ぐな道でもありませんでした。登り切れないほ ど高く、険しくそびえ立つ山にぶち当たることも、底が見えないほど深く、暗い谷に落ちてし まうこともありました。何度も曲がりくねり、方向を間違え、たまには後ずさりもしました。 けれども、どんなに高い山でも、辿り着ける頂点は必ずあり、どんなに深い谷でも、出口は必 ずあります。どんなに曲がりくねり、方向を間違え、後ずさりしても、道は新たに作ることが できます。むしろ、沢山の遠回りをしながらも困難に立ち向かって来たからこそ、私達は学び 、成長し、ここまで辿り着くことができたのです。 この九年間、大変なことが沢山あり、私は何度も逃げ出しそうになりました。けれどもそのた びに、私は周りの人々に励まされ、勇気を貰ってきました。ずっとそばで支えてくれていた父 と母。お互いの背中を押し、手を取り合ってきた大切な友達。教科書に載っていることだけで なく、世界のこと、人生のことを沢山教えてくれた先生方。私が今、ここに立っていられるの は、皆様のおかげです。 自分が将来何をしたいのか、何になりたいのかは、まだわかりません。けれども、補習校で得 た沢山のかけがいのない経験、知識や思い出、そして絆を大きな第一歩として、未来に向かっ てしっかりと歩んで行きたいと思います。
在校生の皆様へ 在校生の皆さん、これから補習校に通う中、悔しいことや辛いことや嫌なことが、沢山起こる かもしれません。全てがしんどくて、面倒くさくて、嫌になって、逃げだしたくなることだっ てあるかもしれません。けれども、そういう時は、十分な息抜きをしながら、周りをしっかり 頼ってください。そしてこれからも、補習校での一秒一秒を大切にしながら頑張ってください。