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校長だより 卯月 2020年


ケアンズ補習校 児童生徒の皆様、保護者様

皆様、お元気にお過ごしのことと存じます。

本来ですと、本日4月25日は、今年度の入学式が行われる日であり、各学年の皆様の新学期に当たる日でした。ご周知のように、COVID-19は、世界中を席巻し、平和な田舎町のケアンズもこの類を免れず、私達の生活を脅かしています。

残念ながら、補習校も一時閉校となることを余儀なくされ、3月の卒業式は中止となり、新学期も、コロナ終息を待ってからの開校という段で、現在は皆さまの辛抱と、更なる思いやりでこの禍を乗り越えねばならない状態となっております。

しかしながら、児童生徒の皆さんには、人類にとって、地球にとって、より良い未来を築くための踏み石として乗り越えるべき課題となるよう、学習を怠ることなく、災いも真摯に受け止め、考えて行って欲しいと思います。現在世界中の専門家、医療従事者が、ご自分たちにできる以上の努力をされ、自らも危険に晒されながらも、この事態を乗り切ろうと奮闘されています。感謝やお礼だけでは済まされないほどの、正に命がけのお仕事をされています。

私達は直接その援助をできないまでも、この事態をさらに広げないよう、一人一人ができる限り自分を律し、学生は学業を続けるべきと思います。

そして、補習校という形がなくとも、皆さんが一学年進学したのは事実です。

新小学1年生、おめでとうございます。

新中学1年生、おめでとうございます。

進級された皆様、おめでとうございます。

また、大変遅くなりましたが、昨年度の小学6年生、中学3年生、ご卒業おめでとうございます。

保護者の皆様も、おめでとうございます。長い年月お疲れさまでした。

平穏に戻った折には、卒業された皆様への何かしらの会を開きたいと予定しております。

人間一生学び続けることが大切です。何からでも学ぶことがあります。「災い転じて福となす」「我以外みな我が師なり」不幸な経験を、不幸であったで終わらせず、ではこの不幸を繰り返さない為には、どうすればいいか。人類の歴史はそうやって失敗、発展を繰り返してきたのです。

より良い未来のため、その未来を担う児童生徒の皆さん、そして子供達を支えておられる、保護者、先生方、皆さま一人一人の思いやり、努力、誠実な態度を、心より応援し、また感謝申し上げます。

補習校が一日でも早く再校されることを願って

ケアンズ日本語補習授業校 校長

キャメロン紀子

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